(会員向けのページ 2007.3.27)

公開天文台白書 2006

はじめに


 人類は、太古から夜空を見上げ、宇宙の始まりから生命誕生へ続くストーリーを求めて、宇宙への好奇心を絶えず持ち続けてきました。
 日常生活の中で、宇宙の存在を意識することはほとんどありません。しかし、私たちはまぎれもなく、この宇宙に浮かぶ小さな惑星の上に誕生した、かけがえのない存在なのです。

 こうした人間の宇宙への根源的な好奇心を満たすのが公開天文台です。公開天文台とは『天体観測設備を持ち、天体観望会など公開業務を行っている施設』のことで、我が国に様々な形態で存在し、市民に本物の宇宙を実感する場を提供しています。

 これら公開天文台について、1997年までに兵庫県立西はりま天文台公園が中心となって調査が行われ「要覧」としてまとめられました。
 その後、「平成の大合併」による自治体の枠組みの変化や2006年度から本格的に導入された「指定管理者制度」など、公開天文台を取り巻く環境は大きく変化しています。

 このような中、2005年7月「第14回 全国の天体観測施設の会」において、新たに「日本公開天文台協会(Japan Public Observatory Society:JAPOS)」が発足しました。
 今後、公開天文台は時代と共にどのように変化していくのか、公開天文台は社会の中でどのような役割を担っていくべきなのか。現状を把握し未来への展望を見いだすために、日本公開天文台協会の最初の事業として、「公開を目的として設置された、据え付け型及び移動型望遠鏡設備を有する施設」について広く調査し「公開天文台白書 2006」を作成しました。

 本書では、まず第1章で日本の公開天文台の歴史と歩みを振り返ります。次に第2章で調査の概要を説明し、第3章で今回の調査で明らかになった公開天文台の実態を報告します。そして、第4章で現状を整理し問題点を提起します。

 最後に、本書作成にあたり調査にご協力いただいた全国の公開天文台の方々に深く御礼申し上げます。

2007年3月
日本公開天文台協会
公開天文台白書編集委員会