会長あいさつ
日本公開天文台協会 会長 竹内 幹蔵 (島根県立三瓶自然館サヒメル)
会長就任にあたって
1926年、倉敷天文台が日本初の公開天文台として開設され、それから徐々に、あるいは時期によっては一気に公開天文台の数は増えていきました。現在、国内には300以上の公開天文台があり、市民に支えられながら歩んできたその歴史は、まもなく100年となります。
2026年には公開天文台100周年を迎えるこの機会に、私たちは、これまで星空と人々をつなぐ役割を担ってきた公開天文台の認知度をさらに高め、多くの方々に天文台を訪れていただけるような取り組みを進めたいと考えています。公開天文台での「本物の星空」との出会いが、人々に宇宙への好奇心を駆り立てたり、安らぎをもたらしたりするはずです。
公開天文台とは、子どもから大人までが天体を見ることをとおして、豊かな心を育てるための施設です。日本公開天文台協会が2005年に設立されてから20年経った今は、初心に返り、私たちが本当に公開天文台であるのかを見直す機会でもあります。その上で、全国の公開天文台の輪を大きく広げ、つながりを深めて、各地域の天文台が協力や工夫の共有をしながら、多様な人々に星空の魅力を届ける活動を展開してまいります。
2025年8月