令和元年12月1日
関係者各位
日本公開天文台協会
会長 安田 岳志
研修会担当理事 坪根徹
公開プログラムワーキンググループ
担当 宮本孝志
日本公開天文台協会(JAPOS) 第8回全国研修会について(ご案内)
全国の公開天文台で作る「日本公開天文台協会(JAPOS)」では、天体観察会を行う専門スタッフの知識・技能向上と新人養成のための研修会を、毎年行っています。
[前回研修会]
第7回では、天体観察会の第1~第3世代理論を紹介し、また実際にさまざまな知識や技術をもとにした実践演習を行いました。
1)科学(天文学)の考え方や手法、2)人間の脳と認知機能、3)理解と納得の構造、4)ファシリテーション、5)ストーリーテリング(物語構造)、6)ナラティブ(自己物語り)
そして、公開天文台のみならず、科学館、プラネタリウム、学びの現場に立たれる解説員の方々がたくさん参加され、たくさんのコメントをいただきました。
- 経験的に見いだしてきたことが体系的に整理できたこと、そしてその先を考える道すじを示して頂け、ありがたく思いました。
- サイエンスコミュニケーションを実際にどのように展開していけるか、なかなかイメージがしにくかったのですが、第1~第3世代博物館論と組合わせて行われたことは、大変興味深いものでした。
- 基本的な話から、コミュニケーションの大切さまで、私の説明がなぜ聞いてもらえないのか、これからどうすべきか、見えてきた気がしました。
また、「自分は一人ではなかった、みんな同じように問題意識や課題を持ち、解決しようとしていたんだ!」という研修後の感想を、ほぼ全員からいただきました。
[《前回全国研修会(第7回全国研修会@東京 H31年1月)》
☆ 動画(10分+α)での振り返り
☆ 報告
[参加者からの要望や課題]
しかしその後、これらの理論を現場で実践するにあたり、以下のような要望や課題がありました。
1)《さらに実践的な解説スキル》を身に着けたい
2)《進行プログラム》を、毎回異なる観察会の実態に合わせて、各世代型を自由に組
み合わせて作れるようになりたい。
3)《第3世代型観察会(創発フォーラム型)》に実施にむけて、参加者や解説者自身の
ナラティブ(自己物語)などの理解を深めて、もっとチャレンジしたい。
4)《実際の事例や意見の交換をする場》が継続的に欲しい。
[今回の研修内容]
そこで、今回の第8回研修会では、以下のようにグループワークを行います。
1)《事例収集》参加者のこれまでのさまざまな実践(うまくいった・うまくいかなかった・悩みのある)事例を、持ち寄る。
2)《知識・技術・ノウハウ共有》それらの事例を天体観察会の構造に照らして検証する。
3)《実践応用》各自の現場での導入実践を想定して、グループ演習を行う。
4)《コミュニティ》当日研修会に参加できなかった方たちも 、研修会後にウェブ上のコ
ミュニティで一緒に実践事例の共有やコメントの交換を行う。
これらによって、天体解説技術理論を実際の現場での《実践・検証・応用》へとつない
でいく事を目指します。
基調講演には、高梨直紘先生(東京大学EMP特任准教授/ 天文学普及プロジェクト「天プラ」代表)に、「科学コミュニケーションと天文学」と題してご講演いただきます。
また、実際の天体観察会を、日本で最も早期に一般への天文公開活動を始めた歴史的な「国立科学博物館・赤道儀室」にて、 南阿蘇ルナ天文台からのデジタル生中継もあわせた《ハイブリッド観察会》で行います。
このワークショップは、公開天文台の解説員をはじめ、科学館などのサイエンスコミュニ
ケーター、プラネタリウム解説員、その他解説の現場に立つ多くの方々にとっても、解説技術一般の基本構造の広範な知見を得、実践事例を知る機会になるかと思います。
参加希望の方、または事例共有のコミュニティに関心をお持ちの方は、以下のアンケートフォームにお答えください。追ってご連絡さしあげます。
《第8回全国研修会 参加希望・案内希望アンケート》
⇒ https://forms.gle/vCuLrUQC9t9BHdAH7
☆☆ 前回の第7回研修会(全国・九州)から、全日程終了者に《修了証》を授与する事となりました。前回参加者の方には、追って送付させていただきます。☆☆
《天文解説員ベーシックコース修了証》見本
⇒
https://drive.google.com/drive/folders/1m5Xd7-oS71BUKnrsbh4qje3O7Cl2D95u?usp=sharing
記
--日本公開天文台協会--
(JAPOS第8回全国研修会プログラム)
1.日 時 令和2年1月27日(月)10:00~29日(水)12:00
2.場 所 1月27日(月)
〒110-8718 東京都大東区上野公園7-20
「国立科学博物館」
1月28日(火) ~ 1月29日(水)
〒123-0842 東京都足立区栗原1-3-1
「ギャラクシティ」
3.テ ー マ 事例と検証:サイエンスコミュニケーションとしての天体観察会
4.定 員 30人(原則的に申し込み順)
5.参加資格 専門職員・ボランティア解説員などを問わず、一般を対象。
天体観察会、講座、科学解説などの企画・実施に興味のある方。
6.参加費用 初日のみ:1,500円 全日程または2日間:3,000円
7.参加申込 1月21日(月)までに下記申込フォームからお申し込みください。
【第8回全国研修会 参加希望・案内希望アンケート】
https://forms.gle/vCuLrUQC9t9BHdAH7
8.お問合わせ 南阿蘇ルナ天文台 高野、武藤宛
observatory(あっとまーく)luna.jp.net
(あっとまーく)→@に変更してください
0967-62-3006
--------------予定--------------
[1日目]1 月 27 日 (月)
場所:国立科学博物館
- 10:00 開会式
- 10:20 基調講演「科学コミュニケーションと天文学」(60分)
東京大学EMP特任准教授 高梨直紘先生 - 11:20 午前セッション
- 12:20 休憩
- 13:20 午後セッション
- 16:40 発表 「天体解説員の頭の中」
うすだスタードーム天体解説員 坪根徹 - 17:00 休憩
- 18:00 国立科学博物館の赤道儀室で《ハイブリッド天体観察会》
国立科学博物館洞口俊博先生 & 南阿蘇ルナ天文台からの生中継 - 19:30 終了
・サイエンスコミュニケータとしての天体解説員とは-1
(前回の振り返り)
・サイエンスコミュニケータとしての天体解説員とは-2
《以下の各理論と技術:第1世代(光学)、第2世代(観察会のプログラム企画)、第2.5世代(気づきと発見の構造=エウレカ!)、第3世代(ナラティブと創発フォーラム)》
[2日目]1 月 28 日 (火)
場所:ギャラクシティ
- 10:00 朝セッション
- 12:20 休憩
- 13:00 昼セッション
- 17:00 終了
- 18:00 情報交換会(希望者のみ、別途実費)(場所:上野駅周辺)
・天体観察会の事例検証
・天体観察会の事例応用演習
[3日目]1 月 29 日 (水)
場所:ギャラクシティ
- 9:30 朝セッション
- 10:30 総合セッション
- 11:45 閉会式
- 12:00 終了
・グループ発表
・サイエンスコミュニケータ自身の学び & 伝えたい事
------------アクセス------------
会場へのアクセスは、各館のHPをご参照ください
・国立科学博物館(1/27月)
【公式HP】https://www.kahaku.go.jp/
【GoogleMap】https://goo.gl/maps/TTY1vfpLcrq
・ギャラクシティ(1/28火、29水)
【公式HP】http://www.galaxcity.jp/
【GoogleMap】https://goo.gl/maps/ojeDy9ZTk372