会長あいさつ




日本公開天文台協会会長 村上恭彦 (北海道名寄市「なよろ市立天文台」)


会長就任にあたって

 2021年8月から会長を務めることになりました、北海道の「なよろ市立天文台」の村上恭彦です。

 現在、昨年(2020年)からのコロナ禍により、他の様々な業種同様、天文台施設も、その運営に苦労しています。人々の流れが抑制され、臨時休館と開館を繰り返さざるを得なかったり、観望の際の安全対策に細心の注意を払う必要に迫られたりと、今までには思いもしなかったことの連続です。

 このような中で、各施設、そしてその職員とも、研究・教育・観光と多様な面を持つな星文化を支えようと、そして、何より多くの方に星を見る楽しさを伝えるために、日々奮闘しています。
 
 しかし、現在の状況がいつまで続くのか先が見えない中、その先の光を求めるには、これらの施設・職員の繋がりが何といっても必要です。大変な運営の中ではありますが、星空のインターネット中継を行う施設が増えるなど、新たな取り組みも始まりました。このような、新しい手法を皆が共有し、広め、新たな星空の楽しみ方を提供できる時代もそんなに遠くはないはずです。

 明けない夜はないことを、何より知っている天文台職員です。大変な時に夜空を見あげて、ひと時の安らぎを得ている人たちもいるでしょう。そんな人たちに寄り添えるような施設を目指して頑張っていけるよう、邁進していければと思います。

 これから、どうぞよろしくお願いいたします。

2021年8月