会長あいさつ



日本公開天文台協会会長 綾仁一哉 (岡山県井原市美星町「美星天文台」)


会長就任にあたって

 小学生の頃、小さな天体望遠鏡で月のクレーターと土星のリングを見たのが、私の星との長い付き合いの始まりでした。中学生の頃、日本海を北海道に向かうフェリーの甲板上で、生まれて初めて見た降るような星空と本物の天の川は鮮烈でした。それから20年ほど経ち、星空の魅力を人々に伝える仕事に就きました。それまでに得た宇宙の知識は星空の見方を変えましたが、やはり自分の原点は本物の天体体験にあります。

公開天文台など、公開を目的として望遠鏡を設置している施設は、2006年に公開天文台白書をまとめたときには400施設余りがリストアップされました。これほど多くの施設で、一般市民が星を楽しめる国は海外に例が無いでしょう。そこでは、星空、そして宇宙への道案内人が、人々を自然のワンダーランドにいざなっています。

それらの施設で働く人々はベテランから初任者までさまざまですが、誰もが仕事に誇りを持って星の魅力を伝えようと、それぞれの施設で工夫を重ねています。日本公開天文台協会(JAPOS)は、そのような施設で働く方々が、経験を持ち寄り、互助の精神で技術向上や環境改善を図る組織です。

そのような施設で、まだ日本公開天文台協会に未加入の方は、ぜひご参加いただき、情報交換いたしましょう。毎年6月頃に開催される大会や、研修会に参加して、アイデアやノウハウや悩みを共有しましょう。

また、世界天文年2009の企画で実感したことですが、星空は世界の誰もが共有する楽しみです。海外の天文ファンとのコラボレーションも進められればと思います。

一方で、厳しい現実にさらされているところもあります。社会の中での公開天文台をもっとアピールする必要があります。

一緒に、日本公開天文台協会を盛り上げていきましょう。